くがやまです。先日、若手社員を交えた課の飲み会に参加してきました。
私は数年前に転職し、今は大企業とまではいかないものの、中堅規模の会社で働いています。中途入社という立場ではありますが、そこで働く若手社員たちを見ていて、率直に「スタート地点の違いで、ここまで人生の景色が変わるのか」と驚かされました。
もちろん、どんな会社にも苦労はありますし、大企業や中堅企業に入れば人生安泰というわけではありません。しかし、これから就職活動をする大学生に対して、「可能であれば中堅企業以上を目指した方がいい」と感じたのは事実です。
今回は、その理由について書いてみたいと思います。
若手同士の“同期文化”がある

飲み会で印象的だったのは、若手社員同士の距離感の近さです。
入社2〜4年目くらいの社員たちは、部署が違っても横のつながりが強く、毎週のように遊びに行っているそうです。休日にバーベキューをしたり、旅行に行ったり、仕事終わりに飲みに行ったり。話を聞いているだけでも、かなり充実した人間関係を築いていることが伝わってきました。
また、新入社員向けの研修も比較的大規模に行われているため、自然と「同期」という存在ができます。
社会人になると、学生時代のように自然な友人関係を作るのは意外と難しいものです。その点、同期という存在は、仕事の悩みを共有できるだけでなく、人生の支えにもなります。
こうした環境は、ある程度の人数を採用する企業だからこそ成り立つのだと思います。
社内イベントが人間関係を深める

さらに驚いたのは、社内スポーツ大会やイベントの存在です。
正直、私は以前まで「会社のイベントなんて面倒なだけでは?」と思っていました。しかし実際には、若手社員たちはかなり積極的に参加しており、それがコミュニケーションの場として機能しているようでした。
部署を超えて交流が生まれ、「仕事だけの関係」ではないつながりができているのです。
もちろん、人によってはそうしたイベントを苦手に感じる場合もあるでしょう。ただ、会社全体として“人とのつながり”を作る土壌があるのは、大きなメリットだと感じました。
「仕事だけではない充実感」がある

若手社員たちの会話を聞いていて感じたのは、仕事だけでなく、プライベートも充実していることです。
平日は仕事を頑張り、休日は同期や友人と遊び、時には趣味や旅行を楽しむ。そんな生活サイクルが自然にできているように見えました。
もちろん、本人たちの努力や性格もあると思います。しかし、それを後押しする“環境”の存在は決して小さくありません。
福利厚生、給与水準、休日数、教育制度、人間関係――。そうした要素が積み重なることで、若いうちの人生の充実度は大きく変わるのだと実感しました。
私が新卒で入ったのは社員20名ほどの小企業だった
一方で、どうしても自分の新卒時代と比べてしまいます。
私が新卒で入社したのは、造園・土木工事を行う社員20名ほどの小さな会社でした。時代は就職氷河期。就職できるだけでもありがたい、そんな空気が強い頃です。
そして、その年の新卒入社は私一人だけでした。
当然ながら同期はいません。新人研修らしい研修もほとんどなく、先輩の仕事を見ながら覚えるのが当たり前。若手同士で遊びに行く文化もありませんでした。
当時は、それが普通だと思っていました。
しかし今、中堅企業で働く若手社員たちを見ていると、「社会人のスタート環境によって、こんなにも経験値が変わるのか」と考えさせられます。
中小企業が悪いわけではない

もちろん、誤解してほしくないのは、「中小企業=悪」という話ではありません。
実際、中小企業には中小企業ならではの魅力があります。若いうちから裁量を持てたり、経営者との距離が近かったり、幅広い仕事を経験できたりするメリットもあります。
また、会社の規模に関係なく、素晴らしい人や働きやすい職場はたくさん存在します。
ただ、平均的に見た場合、福利厚生や教育制度、人間関係の広がりなどは、中堅以上の企業の方が整っているケースが多いのも事実だと思います。
特に新卒時代は、自分自身の力だけで環境を変えるのが難しい時期です。だからこそ、最初に身を置く環境は非常に重要なのだと感じています。
自分の子どもには、できるだけ選択肢を広げてほしい
頭では、「働ける場所があるだけでも十分恵まれている」と理解しています。
実際、就職氷河期を経験した世代としては、仕事があること自体に感謝すべきだという感覚も強くあります。
それでも、もし自分に子どもができたなら、できるだけ選択肢の多い企業に進んでほしいと思ってしまいます。
同期がいて、相談できる仲間がいて、教育制度があり、仕事だけでなく人生そのものを充実させられる環境――。
それらは、社会人生活を長く続ける上で、想像以上に大きな財産になるからです。
就職活動中の学生の皆さんには、ぜひ「仕事内容」だけでなく、「どんな環境で、どんな人たちと働くことになるのか」まで含めて会社を見てほしいと思います。
社会人生活のスタート地点は、その後の人生に少なからず影響を与えるのだと、今になって強く感じています。


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